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1988年10・19の真実―[近鉄‐ロッテ]川崎球場が燃えた日 (知恵の森文庫)

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内容紹介 見よ、これが「パ・リ」の灯だ! 伝説の名試合が、いま甦る! 1988年10月19日。近鉄バファローズは川崎球場での対ロッテ戦最終ダブルヘッダーを連勝すれば、パ・リーグ優勝だが……。後に『10・19』として伝説と謳われた一日の状況を、奇遇と異様さに包まれたスタンドから追いかけた傑作ノンフィクション。新たに、「淡口×阿波野」元選手対談、近鉄"合併"憤怒記「近鉄バファローズよ、どこへ行く」を特別書下ろし収録。解説・小関順二 著者からのコメント 「近鉄バファローズ」はどちらかと言えば地味なチーム……しかし野球ファンの記憶に残るゲームベスト10を選ぶとすれば5つは入ってしまうほど、意外性のあるドラマティックなチームでもあります。そして今年、あまりの意外性の極め付きともいえる結末、なんと球団がオリックスに吸収合併されて消滅してしまうという異例の事態となってしまいました。スポーツ作家の中では珍しく近鉄球団を追いかけてきた私としましても、この突発的とも言える事態に深い悲しみを抱いていたのですが、反面言わば「合併特需景気」が私を待っていたのであります。 唐突ですが、私が5年前物書きを生業とすると決意した時、目標に掲げたことがあります。それは「自分の本が文庫として世に出るようになる」でした。もちろんまだ本を出すことそのものが目標と言って良いレベルだったのですが、製本だけなら自費出版でも出来ます。しかし文庫になるためには、絶対に自分の書いた文が世に認められなければいけません。さらに文庫を出している版元はいわゆる「名のある出版社」であります。いつになるかと思っていたら、なんとそのチャンスは、40年間愛したチームの消滅と共にやってきたのです。皮肉といえば皮肉であります。 デビュー作『1988年10・19の真実』を文庫化したい、と知恵の森文庫・担当編集者から告げられた時、人生って表裏一体なんだなと感じずにはいられませんでした。『10・19』……このダブルヘッダーに連勝してはじめて逆転優勝となる大一番、平日の水曜日、相手は最下位のロッテ。客が入らない、汚い、狭いの三悪の川崎球場が超満員になり、近鉄バファローズはたくさんの観客の前で素晴らしいゲームを繰り広げました。異例のCM抜きでテレビ朝日が生中継し、50%近い視聴率を稼ぎ出しました。そして著者の私を襲った"故郷"阪急の身売り、札幌の父親の危篤。そう、公私共々ドラマ尽くしの一日だったのであります。デビュー作は絶対この日のドキュメントを書くんだと決めていました。 今回の文庫版では、グラウンドの当事者であった淡口憲治・阿波野秀幸元両選手の対談と、私の「近鉄消滅憤怒記」ともいえる特別加筆原稿を入れました。さらにグレードアップした『1988年10・19の真実』、パ・リーグ受難の時代の今だからこそ皆様に読んでいただき、素晴らしい試合があったという事を分かっていただきたいと思っております。 商品の説明をすべて表示する

1988年10・19の真実―[近鉄‐ロッテ]川崎球場が燃えた日 (知恵の森文庫) の詳細

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書名 : 1988年10・19の真実―[近鉄‐ロッテ]川崎球場が燃えた日 (知恵の森文庫)

作者 : 佐野 正幸

ISBN-10 : 4334783201

発売日 : 2004/10

カテゴリー : 本

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